2003~2020年度の川崎医科大学衛生学の記録 ➡ その後はウェブ版「雲心月性」です。
日本衛生学会 69巻1号(2014年1月号)

編集後記


 2014 年 69 巻 1 号の編集後記を仰せつかりました大槻です。和文誌については,2013 年 68 巻から on line化となり,J-STAGE を通じて閲覧いただける様になりました。ただ,種々の契約の関係で,2013 年の 3 号分は,ID/PW によって読んでいただける設定だったのですが,2014 年 69 巻からは(かつ 2012 年以前の分も含めて)完全open access 化となり,それに伴ってID/PW が必要であった 2013 年分も(引きずられるように・・・(?))同様に完全 open access に致します。やはり学術研究は,主には国税を中心に実施された成果でもあり,これらは広く国民に還元されなければならないという概念が十分に広まってきた状況に,日本衛生学雑誌も足並みを揃えたいということであります。
 加えて,昨年もアナウンスしましたが,受理後の掲載料金が,それまでに比して,本当に 1/4 程度になっております。是非,再確認いただき,多くの投稿をお待ちしております。

EHPM につきましても既にメールマガジンでお伝えした通り,Thomson Reuters 社の Journal Citation Reports(JCR)に掲載されました。つまりimpact factor(IF)が付与されるってことです。2013年の掲載論文から登載されていきます。IF は過去 2 年分の掲載論文が,その翌年にどれだけ(self citationも 20% 以下程度なら認められる中で)他の雑誌の掲載論文に引用されたか,という計算ですので,2013 年と 2014 年の EHPM の掲載論文が2015 年にどれだけ引用されたかという結果が,2016年の夏に公開されます。会員のみなさま,2015 年にpublishされそうな論文を書いてらっしゃるあなた!ぜひ,EHPM誌の 2013 年,2014年の掲載論文を引用してください。ライバルは勿論あのOXOX 学会の XOX 誌ですから,それより高い最初のIF を!!(ちなみに IF と同じ計算法をしているScoupsの SJR indicator では,1.287です。ほら,もうちょい!!!

 さて,最後に2014年 5 月 25 日から 27 日,第84回日本衛生学会学術総会を,岡山コンベンションセンターで開催いたします(不肖,私め,会長を仰せつかっております)。伊太利よりDi Gioacchino教授に Nanotoxicologyについて,瑞西よりDr. Straif により IARC monographの編集に関連して昨今の発がん物質の話題を,特別講演いただきます。そして,多くご応募いただきました珠玉のシンポジウムに今回からは若手活性化資金でのシンポジウムも企画,作家・村上龍氏の独占インタビューのビデオ放映,一体感溢れる口演とポスターの一般演題,勿論,学会賞・奨励賞の受賞講演や次期会長講演も例年通り! と,盛り沢山なことは勿論ですが,昨年も次期会長講演の際に,日本衛生学会 un-official 主題歌候補曲の PVを紹介しましたが,それに引き続き,メロディーとハーモニーとリズムに溢れる学術総会に仕上げたいと準備しております。是非,お楽しみに!!

(大槻剛巳)